Google ブック検索が日本でも波紋を広げています。
2009.3.26 http://o-tsu.seesaa.net/article/116226673.html
オーツのところにも、4月中旬に某出版社から手紙が来て、この間の経緯の説明と、今後の方針について連絡がありました。
アメリカ国内の話なのに、日本にいる人間まで影響が及ぶというところにアメリカの「傲慢さ」を感じてしまいます。世界中のすべての(著作物を公表したことのある)人に影響があることになります。ベルヌ条約に加盟していなければ、影響ないのかもしれませんが、それはそれで著作物の流通が大きく妨げられていることになりそうです。
アメリカでの訴訟の和解とはいえ、日本にいる人の中には英語が十分読めないようなケースもあるでしょう。そのため、日本人には日本語の説明文書が用意されています。
http://www.googlebooksettlement.com/intl/ja/notice.html
30ページ以上に及ぶ詳しい文書で、たいていの人は読む気をなくすほどの分量があります。さらに、
http://www.googlebooksettlement.com/
からは、36ヵ国の言語で関連文書が読めるようです。しかし、ネットにアクセスできない人への手当てはどうなっているのでしょうか。そういう人まで巻き込んでしまっていいものでしょうか。どうやって説明するのでしょうか。いや、説明・了承なしで複製を強行するところに今回の特徴があるのですが、そういうやり方には違和感を覚えます。
当面は、Google 社との「和解」に合意し、その上で、個々の著作物の表示使用の可否を判断するという方針でいくのが現実的なようです。
参考記事:http://blog.dandoweb.com/?eid=61119
すでに、オーツのブログでも述べましたが、
2007.7.7 http://o-tsu.seesaa.net/article/52563944.html
日本語版でも Google のブック検索のベータ版があります。
http://books.google.co.jp/books
気になる人はのぞいてみるといいかもしれません。
Google で検索できないものは、この世の中に存在しないも同然かもしれません。いよいよ、本もそうなるようです。ちょっと気持ちが悪い話です。