1ヵ月ほど前のことでしたが、オーツが普段から使っているソースネクスト社のウイルスセキュリティというソフトが突然メッセージを出してきました。ソフトがまったく新しくなったから、最新版をダウンロードして、今使っているものをアンインストールして、最新版をインストールするようにとのことでした。
ウイルスは怖いですから、さっそく、やってみました。
ところが、最新版のソフトをインストールしようとすると(Setup.exe を実行すると)、途中で止まってしまうのです。
つまり、旧版は削除してしまったし、新版は導入できないしということで、オーツのパソコンがウイルスの感染に無防備な状態になってしまったのでした。
さっそくソースネクスト社に連絡しようとしました。
しかし、ホームページからのチャットは担当者がいないし、電話はずっとお話し中だし、メールで質問しても返事がなかなか返ってこないので、少々いらいらしました。
しばらくして、最新版がインストールできないならば、当面旧版をインストールしておこうと思いました。ところが、やってみると、購入した CD-ROM は古い状態なので、有効期限が切れたとかいうことで、インストールできません。
再度、ソースネクスト社のホームページからメールして、担当者と電話で話すことができました。以下のようなやり方をすすめてくれました。
まず、レジストリエディタで K7computing 関連のものをすべて削除しました。また、Program Files の中の K7computing 関連のものも全部削除しました。
この状態でパソコンを再起動して、再度ウイルスセキュリティのインストールを試みました。ダメでした。同じところで止まってしまいます。
担当者は、「もしかして Windows のインストーラが壊れているのかもしれない」といいました。となると、パソコンへの影響は大きなものになります。以前から、他のソフトのインストールで失敗したことはなかったので、オーツは Windows のインストーラが壊れているというのは違うだろうと思いました。
しかし、念のため、パソコンのメーカーのデルに連絡してみました。こちらも、現在はチャット版の試験運用が始まっており、サポートセンターの人とチャットでいろいろと教えてもらいました。
それにしたがって、MSCONFIG を起動して、パソコンの立ち上げ時に起動する各種ソフトを切り離して(起動しないようにして)、パソコンを再起動したところ、ウイルスセキュリティの Setup.exe がすんなり実行でき、簡単にインストールできてしまいました。
後から、再度 MSCONFIG を起動して、起動時の設定を元に戻しておきました。
以上のことから、パソコンの起動時に自動的に立ち上がるソフトのいずれかが悪さをしている(ウイルスセキュリティのインストールを妨害している)ようだということはわかりましたが、どれが問題のソフトなのかはわかりません。
本来は、どのソフトが問題を起こしているかを調査するべきですが、これはなかなか大変です。立ち上げ時に起動するソフトは、39本もあります。これを20本だけにしてパソコンを起動して、トラブルが起こるかどうか確かめます。起こらなければ他の19本の中に問題のソフトが混じっていることになります。それをまた半分ずつ含めるようにしていって、問題ソフトを突きとめることになります。
しかし、インストールがうまくいかないという問題では、1回の調査でも大変な手間がかかります。
ウイルスセキュリティをインストールするためには、当該ソフトを事前にアンインストールしておかねばなりません。それにはパソコンの再起動が必要になります。つまり、1回の実験にも、以下の手順が必要です。
1. ウイルスセキュリティをアンインストールする
2. パソコンを再起動する
3. MSCONFIG を立ち上げて、起動時の同時立ち上げソフト(の組み合わせ)を変更する
4. パソコンを再起動する
5. ウイルスセキュリティをインストールする(パソコンを再起動する)
こういう一連の動作を5〜6回繰り返せば、問題ソフトが突きとめられます。しかし、このチェックは、かなり時間がかかることなので、今回は見送ることにしたいと思います。
原因が解明できなくても、当面、オーツのパソコンが「ウイルスセキュリティ」付きで使えるようになれば、それで十分だと思いました。
この問題は、解決まで1ヵ月近くもかかってしまいました。
それにしても、現在のパソコンのOSは、非常に複雑なことをしているようです。
そういうのを使わされる(使うしかない)利用者は、OSに振り回されている面もあるように感じました。