2009年01月12日

東京交響楽団のニューイヤーコンサート 2009

 オーツが1月11日(日)の午後に聴きに行ったコンサートです。
http://www.tokyosymphony.com/concert/20090111special.html
サントリーホールで行われましたが、ほぼ満席の入りでした。
 オーツの席は、1階の前から5列目、14番で、ステージに向かって左側の通路のすぐそばでした。かなり前のほうでした。
 早めに会場について、プログラムなどを読みながら待っていました。
 オーケストラが入場してきました。全員が着席してからコンサートマスターが入場してきました。今はこういうスタイルが増えているのですかね。ステージ上のイスを見ると、コンサートマスター(第1バイオリンの先頭2人分)のイスだけがちょっと立派です。昔はこういうことはなかったのですが、……。
 指揮者の秋山和慶氏が登場し、1曲目のヨハン・シュトラウスUの喜歌劇「こうもり」序曲が始まりました。オーツの席では、弦の響きがけっこう生々しく聞こえてきます。これは前のほうの席だからです。特にステージに向かって左側に位置する(第1)バイオリンの音が直接聞こえてきます。それに比べると、右側に位置するビオラの音は(やや距離があるため)今ひとつです。なるほど、前のほうの席に座ると、左右の音のバランスがちょっと悪いのですね。まあ頭の中で補正しながら聞けばいいわけですが。
 2曲目はチャイコフスキーのピアノ協奏曲第1番でした。ピアノは中村紘子氏でした。中村氏は朱色のドレスで登場し、会場に花が咲いたようです。でも、大きい声では言えませんが、昔と比べると中村氏は若干太ったようです。ま、年季が入ったといいますか、……。
 さて、演奏が始まりました。第1楽章の初めのほうでは、中村氏の意気込みなんでしょうけれど、ピアノのスピードがオーケストラよりもやや早すぎました。オーケストラの演奏のスピードは、あまり柔軟に変えられませんから、これはピアノ側の責任でしょう。しかし、この問題は最初だけで、その後はピッタリと合っていました。
 オーツの席からは、中村氏の手がまる見えでした。その意味でいい席でした。中村氏は力強く、しかもものすごい手さばきで弾いていきます。圧倒されます。第1楽章の終わりのほうのフォルテの部分でもすごい強さでピアノを弾き、オーケストラに負けません。実に迫力があります。第3楽章のジャーンとなる部分でもオーケストラと張り合っていて、いい感じに仕上がっていました。
 もっとも、中村氏の演奏自体は強弱をきちんと付ける弾き方で、弱いところはちゃんと弱くしていました。ずいぶんダイナミックに弾くものです。
 協奏曲の演奏が終わってから、中村氏は何回かステージに呼び出されていました。ちょうどオーツの席の目の前でお辞儀をするかっこうになり、その意味でもいい席でした。
 中村氏はアンコールとして、2曲もサービスしてくれました。リストの「愛の夢」と、ラフマニノフの前奏曲より「ロンドンの鐘」でした。ピアノソロですから、自由なテンポ・強弱で弾いていました。観客の拍手が続いている間に弾き始めるようにして、会場との一体感を盛り上げてくれます。雰囲気作りもうまいものです。
 休憩を挟んで、3曲目はドボルザークの交響曲第9番「新世界より」でした。サントリーホールは残響がとても心地いい作りです。この交響曲は、第1楽章の終わりと第3楽章の終わりが、ドンと終わる形ですが、その残響がフワーンとなくなっていきます。このあたりはホールのよさです。
 演奏は緊迫感があってまとまりもよく、満足しました。オーケストラを味わった感じです。
 アンコールは、こちらも2曲ありました。ヨハン・シュトラウスUの「チク・タク・ポルカ」と、ヨハン・シュトラウスTの「ラデツキー行進曲」でした。後者は、指揮者の秋山氏が観客に手拍子をするように誘導しましたので、満員の観客の手拍子とオーケストラの演奏がマッチして、一体感が感じられ、とてもよかったです。ニューイヤーコンサートならではのサービスといえましょうか。
posted by オーツ at 06:50| Comment(0) | TrackBack(0) | イベント | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする