2008年06月01日

江戸糸あやつり人形結城座 古典公演

 オーツは、妻に誘われて、「江戸糸あやつり人形結城座 古典公演」を見に行きました。
 結城座
http://www.youkiza.jp/
なんて、それまでまったく知りませんでした。
 今回の公演は、池袋の東京芸術劇場小ホールで行われたものです。
http://www.geigeki.jp/topics.html#edo
 演目は「新版歌祭文 野崎村の段」(しんぱんうたざいもん のざきむらのだん)
http://www.youkiza.jp/material/1973.html
と「本朝廿四孝 奥庭狐火の段」(ほんちょうにじゅうしこう おくにわきつねびのだん)
http://www.youkiza.jp/material/1993.html
の二つでした。
 19:00 開演予定ということでしたが、実際は、客の入場に時間がかかり、19:10 開始でした。客席番号がイスの背中に貼ってあり、座ろうとする人からは見えないために、客がまごつくのです。誘導係の人が丁寧に案内していましたが、これはホールの問題でしょう。
 今回の公演は、「竹本素京追悼」と銘打ってあり、義太夫は、2007年11月に亡くなった竹本素京の生前の録音を使って行われました。しかし、違和感はまったくありませんでした。タイミングもピッタリで、まるで竹本素京が御簾の後ろに座っているかのようでした。
 最初は、「本朝廿四孝 奥庭狐火の段」でした。これは1幕もので 20 分ほどで終わってしまったので、かなりあっけなかった感じがしました。50cm ほどの人形が10本程度の糸で操られるのはおもしろかったです。人形1体は1人が操ります。舞台が上下2段に区切られ、上の段では人形遣いがいろいろ手を動かしながらセリフをしゃべっています。下の段では人形が動くわけですが、和服を着た人形が、それは巧みに、とても人形とは思えない動きをします。手の動き、首の動きなど、実に細かいです。人形遣いは上から見下ろしながら人形を動かすわけですが、よくこんな動きができるものだと思いました。
 その後、ネットを見てみると、これは、歌舞伎としても演じられる演目だということがわかりました。
http://www1.u-netsurf.ne.jp/~ishmrj/nk/honchou24.htm
http://www6.ocn.ne.jp/~aoidayu/tadaima/200512kitunebi.htm
人形浄瑠璃(文楽)としての上演もあります。
http://www.city.asago.hyogo.jp/topix/18kangetsu.pdf
 15分の休憩後、「新版歌祭文 野崎村の段」が始まりました。
 どういう演目かは、以下のようなページでわかります。
http://homepage2.nifty.com/hachisuke/yukahon/nozakimura.html
http://homepage3.nifty.com/kgcaraiguma/kabuki/nozakimura.htm
http://homepage3.nifty.com/koshikyo/nozakimura.htm
http://www.lares.dti.ne.jp/~bunraku/guidance/nozaki/dan_nozaki.html
こちらは2幕もので1時間かかりました。
 1幕目は客席から上の段が見えないようになっていて、客には人形遣いの動作は見えずに、人形の動きに集中するようになっています。
 2幕目は人形遣いが舞台に直接立ち、演じていきます。2体の人形が駕籠を担ぎ、もう1体がそれに乗るシーンがあります。駕籠の簾を上げたり下げたりすると、中に人形が乗っているのが見えるわけですが、これが全部人形の動作だということが信じられませんでした。駕籠はそのまま舞台の袖から退場しました。なかなかユーモラスな動きなどもあって、印象的でした。また、舞台の反対側には船に乗っている2体の人形があり、船をこぐ船頭さんもいるわけですが、櫂の使い方が巧みでした。これを全部操り人形が演じるところが興味深かったです。
 というわけで、1時間はあっという間に過ぎ去りました。
 最後に、出演者9人が揃って舞台上で挨拶があり、約2時間の公演は終わりました。
 オーツは、古い日本語が苦手で、一部セリフが聞き取れないところがありましたが、事前にあらすじなどを書いたパンフレットが配られましたので、それを読んでおけば、まあ理解できるでしょう。
 会場には中高年の人が多かったように思います。子供も(わずかですが)いました。
 江戸時代には、歌舞伎や文楽などとともに、多くの人がこういう公演を楽しんだのでしょうね。現代は、映画やテレビゲームなど、娯楽も多様化し、技術が進んでいますから、人形劇には興味が向けられなくなっているのではないかと思います。しかし、伝統芸として、こういうのが生き残っていくことにも意味があります。370年の歴史はそれなりの重みを持ちます。今や「唯一」の江戸糸操り人形の劇団だそうですが、これからも長く活躍が続くことを期待したいと思います。
 自分で写真を撮ることはできませんでしたので、ネット内の写真を示しておきます。
http://www.youkiza.jp/news/2008_5kouen_photo.html
posted by オーツ at 06:18| Comment(0) | TrackBack(0) | イベント | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする