2008年05月24日

空を飛ぶ翼?

 オーツが見かけた記事です。
http://jp.makezine.com/blog/2008/04/fly_like_a_bird_with_kero.html?CMP=OTC-T10K41815721
「スイス軍パイロットのYves Rossyは、5年の開発期間をかけて、ケロシンを燃料とするジェットエンジンを両側に2基ずつ備えた折りたたみ式カーボンファイバーの翼を完成させた。文字通り、鳥のように空を飛べる。しかも水平にね。」
 写真と動画で見る限り、実際に飛んでいるように見えますが、しかし、あまり安易にこういうものに期待してはいけません。
 まず、飛行機一般の問題点と同じですが、離陸と着陸をどうするのかという問題があります。
 どうも、離陸はできずに、飛行機からダイビングするようですし、着陸もたぶんできずにパラシュートで降り立つようです。となると、この話は本当に「空を飛んだ」ことになるのかどうか、疑問です。スカイダイビングの途中で(落ちている途中で)ちょっとエンジンに点火して水平方向に移動してみただけかもしれません。
 次に、飛行機のような3次元で移動するものは、3次元のそれぞれに移動できる自由がなければなりません。これはかなりむずかしく、高い操縦技術が必要になります。飛行実験をやっている人がスイス軍のパイロットだとのことですから、たぶん、本当の話なのでしょうが、簡単に飛べると思ったら間違いです。写真だけから判断してはいけませんが、オーツが見た限り、この翼はかなり不安定な形状をしています。安定的に飛行できるのでしょうか。空を飛ぶ場合、単にジェットエンジンで推進力を出せばいいというわけではありません。翼を持つ場合は、それによって浮力を得て、重力と対抗しなければなりません。これはなかなか大変です。
 オーツは、ロケッティアという映画を思い出しました。第二次世界大戦のころを想定していますが、ランドセル型のロケットエンジンを背負って飛ぶ男の話です。映画の中の話だけです。現実にはこんなのはあり得ません。エンジンの推進力が人間の体の重心を押すようになっていないと、力のモーメントの関係で体がクルクル回ってしまって、それだけなのです。それをコントロールするとなると、かなりむずかしいのです。


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posted by オーツ at 04:58| Comment(0) | TrackBack(0) | ニュース時評 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする