2008年05月05日

レッド・プラネット(2000)

 オーツの見たSF映画です。火星への旅行を描きます。こういうジャンルが一番好きです。
 SFとはいいながら、火星旅行をかなりリアルに描きます。
 しかし、いくつかの点で違和感を覚えました。
 まず、虫です。火星に動物が生息するというわけですが、進化はそんな短時間ではできません。それともこの虫は地球から持ち込まれたと考えるべきでしょうか。しかし、地球には類似のものはいません(たぶん)。「人間を食べる」なんて、ウソっぽいです。よその世界に存在するものを食べて消化できるとも思えません。「何でも食べる」という設定でしたが、やはり、生物がエネルギー源として受け入れるためには、食物は一定の範囲内でないとダメでしょう。何でも食べてエネルギー源に変えられるというのはありえません。そもそも、生物が継続的に生きていくということは、多様な食物連鎖があって初めて可能なのではないでしょうか。
 次に、火星には(藻+虫の働きで)酸素があるという設定ですが、人間が呼吸できるほどの酸素を作り出すためには、動植物が火星上に大量に存在しなければなりませんが、映画の中では、そんなに大量に存在するようには描かれていません。火星の表面の大部分は砂漠みたいな姿です。また、火星に着陸した後も、ボンベ内の酸素がなくなるまで、火星上に酸素が存在することがわからないことになっていますが、それは変です。火星の大気中に酸素が含まれていれば、地球からの観測で簡単にわかってしまいます。
 火星上で爆発があったとき(虫を殺すためですが)、火星周回軌道上の母船からその爆発のようすが見えるのですが、そんな大爆発だったのでしょうか。爆薬はごくわずかしか見えませんでしたが。また、もしもそんな大爆発があったのなら、そのそばにいたギャラガーが無事に帰還できるのでしょうか。
 さらに、火星から母船まで帰ってくるときに、ロシアの宇宙船を利用するということになっていますが、古い宇宙船がそんなに簡単に動かせるとも思えません。宇宙船は超精密機械です。歩いていける範囲に複数の宇宙船が存在するというのもご都合主義です。
 こう考えてくると、この映画の基本的なストーリーに疑問が生じることになります。
 とはいえ、この映画は、火星への旅行を真に迫ってとらえていました。
 オーツが生きている間に地球外への(一般人の)旅行が現実化するのでしょうか。どうもそうではない気がして、残念に思っています。


posted by オーツ at 06:27| Comment(0) | TrackBack(0) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする