2008年04月27日

東京交響楽団コンサート(東京オペラシティシリーズ第43回)

 オーツが聴きに行ったコンサートです。4月26日(土)の東京交響楽団の定期公演です。
 その前の用事が延びてしまったので、コンサートには1時間ほど遅刻するはめになりました。
 オーツが会場に到着したところ、途中の休憩時間になっていました。今回は、後半の1曲だけしか聴けなかったことになります。ちょっともったいなかったです。しかし、しかたがありません。
 さて、事前のチケットでは、後半の演奏曲目はブラームスのバイオリン協奏曲になっていましたが、会場に着いてみると、曲目が変更になっており、ベートーベンのバイオリン協奏曲になっていました。
 指揮者はシャン・ジャンという若手の中国人でした。
 バイオリンのソロは、イダ・ヘンデルという女性バイオリニストで、オーツはまったく知らない人ですが、だいぶ高齢のようでした。調べてみると、
http://www.coara.or.jp/~festival/website/artists/haendel.html
1928 年生まれとのことですから、今年80歳になります。それでも、ピンクと赤の中間くらいの色のドレスを着て登場すると、年齢よりもずっと若く見えました。
 さて、オーケストラの演奏が始まると、おや、ちょっとコントラバスが強く響きすぎます。コントラバスは4台で、オーケストラとしては普通の構成でした。オーツは前のほうに座っていたので、この場所だけでそう聞こえたのかもしれませんが、特にピチカートのところでコントラバスが耳に付きました。
 バイオリンの演奏は、とても80歳には見えませんでした。まさに熱演といえるでしょう。イダ・ヘンデルさんは大変なテクニシャンで、特に高音部の安定した音色は、聴衆をうっとりさせる魅力的な音が出ます。
 ただし、ちょっとテンポがオーケストラと合わないところがありました。特に、ホルンとの掛け合いのところではそのズレはかなりのもので、素人耳にもはっきりわかりました。
 協奏曲は、オーケストラの伴奏に乗って、ソロの楽器が華々しく自己主張するようなものが多いわけですが、実際上、オーケストラは、いくら指揮者がいるとはいえ、テンポをソリストに合わせることはむずかしいように思います。つまり、ソロがオーケストラに合わせながら進行していくしかないのではないかと思います。
 そう考えると、イダ・ヘンデル女史の演奏スタイルは、やや独善的なところがあったのかもしれません。
 この人のテクニックは相当なもので、バイオリンの音色もすばらしいものでしたから、きっと、リサイタルや無伴奏の楽曲の演奏などで真価を発揮するでしょう。
 今回のコンサートでは、比較的大規模なオーケストラ編成であることもあって、ベートーベンの迫力ある重厚な音づくりに成功していたように思います。ビフテキを食べたようなものです。ごちそうさまでした。
 さて、演奏が終わると「ブラボー」の声が飛び、何回か指揮者とバイオリニストが舞台に呼び出されました。ヘンデルさんは、ちょっと足が悪いらしく、ステージの袖と中央とを往復する際に、やや大変そうに見えました。
 オーケストラのメンバーたちも、(特に弦楽器の人たちが)拍手を送っていましたから、オーツは「これはアンコールがありそうだ」と思いました。
 そのとき、ヘンデルさんが舞台中央で「私は日本語がうまくないから英語で話します」と英語で話し出しました。もちろんマイクなしです。これから弾く曲目の紹介でした。チャイコフスキーの「白鳥の湖」をバイオリンソロ用にアレンジしたものの中から、小品を弾くということでした。オーツは前のほうに座っていましたから、マイクなしで話されても、声が聞こえましたが、大きなコンサートホールですから、後ろのほうまではとても聞こえなかったでしょうね。
 短い解説が終わると、ヘンデルさんはコンサートマスターに「今のを日本語に翻訳してほしい」と言いました。コンサートマスターは、そういうつもりで話を聞いていたわけではないでしょうから、きっとびっくりしたことでしょう。(日本語による翻訳はありませんでしたが、多くの人は英語がそのまま理解できていたようでした。)
 さて、ヘンデルさんがアンコール曲を弾き始めると、たった1台のバイオリンですが、会場全体に音色が響き渡り、それはそれは見事な演奏になりました。やはりこの人はソロ向きです。自分のペースで自在に演奏する方が向いています。弾き終わると、また、すごい拍手喝采でした。
 今回のコンサートでは、たった1曲しか聴けませんでしたが、オーツは満足して帰宅の途につきました。

 なお、前回(第42回)のコンサートについては、
2008.2.17 http://o-tsu.seesaa.net/article/84371572.html
に書きました。
posted by オーツ at 04:18| Comment(0) | TrackBack(0) | イベント | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする