2008年03月31日

NHK教育テレビで大阪フィルのコンサートを聴く

 オーツは、テレビを見ることはあまり多くないのですが、たまたま昨晩チャンネルを合わせたNHKの教育テレビで、大植英次さんの指揮で大阪フィルハーモニー管弦楽団のコンサートをやっていました。ベルリオーズの幻想交響曲でした。
 何となくチャンネルを合わせただけなのですが、思わず、見入ってしまいました。オーケストラをテレビ画面に収めるその収め方が見事なのです。クラシックコンサートのテレビ中継では普通なのかもしれませんが、主旋律を奏でる楽器(楽曲の進行にともなって変わっていくわけですが)をきちんとクローズアップします。ティンパニ、小太鼓、大太鼓、クラリネット、ピッコロ、オーボエ、チューバからホルンまで、拡大されてテレビ画面に出るので、演奏者がどんな気持で演奏しているのかまで手に取るようにわかります(少なくとも視聴者はそのような気持になります)。また、指揮者の表情がとてもおもしろかったです。交響曲はその中に「流れ」があり、部分部分でかなりイメージが異なるものですが、それを指揮者の表情を通じて写し分けています。指揮者が、それぞれの部分をどんな気分でどう描きたいのか、それをテレビカメラがとらえてしまいます。
 オーツは、コンサート会場では指揮者の後ろ姿しか見ていませんでしたので、指揮者にこんな迫力のある表情の変化があるとは知りませんでした。また、ホールの客席に座っていると、だれに指示されるでもなく、いつもオーケストラ全体を眺める感じでした。個々の楽器は、見えるときもありますが、見えないときもあり、頭の中で想像して聞いていました。ところが、テレビの中継では、それらが全部具体的な動画となって見えてしまうのです。
 1時間近く、堪能してしまいました。
 オーツは、今まで、クラシックをテレビで見る(聞く)ことは、ほとんどなかったのですが、それは食わず嫌いというものでしょう。コンサートホールの音のよさは、テレビではさすがに無理かもしれません(デジタル放送ではそれも実現できるかもしれません)が、それ以上に絵になっていることがすばらしいと感じました。
 今まで、オーツの人生で数十年間、コンサートをテレビで見ないで過ごしてきてしまったことが残念なように思いました。いわば、クラシック音楽の「見方」が変わるくらいのショックでした。
 振り返れば、昔から、FMのエアチェックに始まり、LPレコード、CDと進んできて、テレビなどは無縁の存在でした。せっかくのテレビを見ずに人生を送ってきてしまったのでした。まあ、これからもそんなに時間があるわけではありませんが、できるだけテレビを見ようと思いました。NHKの受信料を払っているだけの価値のあるテレビ放送でした。オーツの家ではBS契約なので、1年で、確か、2万円以上払っていると思いますが、それだけの価値はあるように思いました。いや、1回の中継で2万円の価値とは言いませんが、4千円くらいの価値はありそうに思います。
 それにしても、後から考えてみると、こういう中継をするために、スタッフは相当な努力があるのでしょうね。すごいタイミングで順次楽器を写していきますが、コンサート会場にそんなに何台もテレビカメラが持ち込めるとも思えないので、事前の打ち合わせに基づいて、どんなタイミングでどこを写すか決めているのでしょう。そういう努力(見えない努力)に頭が下がります。
 とにかく、クラシックコンサートがテレビにこんなにも向いていると知って、世界が明るくなるような気分でした。
 オーツにとって、大変幸せな1日でした。
 テレビを見るだけでこんな気分になれるなんて、何と安上がりなんでしょうか。
 でも、こんなにおもしろいテレビ中継を提供してしまったら、多くの人がコンサート会場に足を運ばなくなるのではないでしょうか。余計な心配でしょうか。
posted by オーツ at 04:57| Comment(0) | TrackBack(0) | 日常生活 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする