2008年02月11日

下川裕治(2007.11)『日本を降りる若者たち』講談社現代新書

 オーツが読んだ本です。
 タイのゲストハウスで安い宿泊料を払いながらだらだらと生活する日本人の若者を描きます。(一部、老人もいますが。)こんな人たちがいるというのは、本当に驚きでした。
 タイは物価が安いから、適当に日本でバイトして稼いで、あとはタイでノンビリ暮らすという人生なのです。一種のホームレスのようなものかもしれません。こうなったいきさつは、個人ごとにさまざまですが、下川氏は何人ものタイで暮らす日本人にインタビューして本書をまとめています。
 日本の中でも、東京などの都会は(一部の人にとって)疲れるようです。そうかもしれません。生活するにもお金がかかりますし、いろいろな競争がありますし、……。それに比べると、タイでの生活は全然違ったものになるのでしょう。
 ただ、心配なのは、将来です。若いうちは、生活は何とでもなりますが、年を取ってくるとそのままではうまく行かないでしょう。そのときどうするのでしょうか。今さら日本に帰ったって、ろくな仕事などがあるわけでもないでしょうから、帰らない(帰れない)ということになるでしょう。そうして、タイで老後をどう過ごすのでしょうか。結婚して子供をもうけるのでしょうか。そういうことは可能なのでしょうか。本書に登場する人たちを見ると、結婚はあきらめているような感じに受け取れます。(一部にタイ人と結婚した人の例も出て来ますが。)あるいは、生活保護を受けながら日本で生活するのでしょうか。
 今を記述した本ですが、登場するそれぞれの人たちの将来を考えると、オーツは大きな不安を覚えました。
ラベル:タイ 下川裕治
posted by オーツ at 05:59| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする